銀色夏生さん
2007年 08月 15日
ずいぶん前からのお気に入り。
銀色夏生さんの詩集
心を洗うお手伝いをなんどもしてもらったよ。
☆☆☆
あの人は美しい孤独だった
私には手が届かない
けれどみあげることができる
月のように
あの人は狭い隙間に輝いている
隙間の狭さに
時には見失う
私はさがす
暗闇は闇の上に闇をぬりこめ
地中深くの洞窟のように
真の闇に沈む
ふたたびあの人を見出したとき
私は自分の心の中にひそんでいた闇を
あらためて知る
忘れていたかのように驚きながら
闇の深さに落ち着く
間隙をぬって
私たちは進む
より深く澄んだ闇へと
☆☆☆
天気が急に変わったので
私は窓をあけました
さっきまでの青空が
いつのまにか灰色の雲におおわれていました
風も強く
雲はみるみるうちに形を変えていきます
その雲の動きをみていたら
次に恋をしたら
楽しいつき合いをしようと思いました
楽しくないのはダメだと思う
それから
好きでもないのにつきあうのも
今日は
この雲を見て
強い風にあたり
頭の中の空気を入れ替えます
だから風は強いほうがいいです
☆☆☆
恋が目の前にないとき
恋をするのはむずかしいことだと思う
どんなふうに恋を
人はしてたかなと思う
恋をしてしまったとき
恋をさけるのはむずかしいと思う
広い野原のまん中で
夕立をさけるのがむずかしいように
走って逃げて
逃げても遅い
☆☆☆
あなたが私をあいさなくなったからといって
あなたを責めたりはしない
あなたの思いやりがもう感じられないからといって
あなたにそれを求めたりしない
あなたの前に私は無力だ
旅だつあなたにさようなら
☆☆☆
やろうとしていることが正しいのだと
思わなければ
百もの迷いもわいてくる
やろうとしていることが正しいのだと
思う心が
百もの山を越えさせる
銀色夏生さんの詩集
心を洗うお手伝いをなんどもしてもらったよ。
☆☆☆
あの人は美しい孤独だった
私には手が届かない
けれどみあげることができる
月のように
あの人は狭い隙間に輝いている
隙間の狭さに
時には見失う
私はさがす
暗闇は闇の上に闇をぬりこめ
地中深くの洞窟のように
真の闇に沈む
ふたたびあの人を見出したとき
私は自分の心の中にひそんでいた闇を
あらためて知る
忘れていたかのように驚きながら
闇の深さに落ち着く
間隙をぬって
私たちは進む
より深く澄んだ闇へと
☆☆☆
天気が急に変わったので
私は窓をあけました
さっきまでの青空が
いつのまにか灰色の雲におおわれていました
風も強く
雲はみるみるうちに形を変えていきます
その雲の動きをみていたら
次に恋をしたら
楽しいつき合いをしようと思いました
楽しくないのはダメだと思う
それから
好きでもないのにつきあうのも
今日は
この雲を見て
強い風にあたり
頭の中の空気を入れ替えます
だから風は強いほうがいいです
☆☆☆
恋が目の前にないとき
恋をするのはむずかしいことだと思う
どんなふうに恋を
人はしてたかなと思う
恋をしてしまったとき
恋をさけるのはむずかしいと思う
広い野原のまん中で
夕立をさけるのがむずかしいように
走って逃げて
逃げても遅い
☆☆☆
あなたが私をあいさなくなったからといって
あなたを責めたりはしない
あなたの思いやりがもう感じられないからといって
あなたにそれを求めたりしない
あなたの前に私は無力だ
旅だつあなたにさようなら
☆☆☆
やろうとしていることが正しいのだと
思わなければ
百もの迷いもわいてくる
やろうとしていることが正しいのだと
思う心が
百もの山を越えさせる
by ihatov12
| 2007-08-15 21:55
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