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一日、一日・・・大切に♪


by ihatov12
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銀色夏生さん

ずいぶん前からのお気に入り。

銀色夏生さんの詩集
心を洗うお手伝いをなんどもしてもらったよ。

☆☆☆

あの人は美しい孤独だった
私には手が届かない
けれどみあげることができる
月のように

あの人は狭い隙間に輝いている
隙間の狭さに
時には見失う
私はさがす
暗闇は闇の上に闇をぬりこめ
地中深くの洞窟のように
真の闇に沈む

ふたたびあの人を見出したとき
私は自分の心の中にひそんでいた闇を
あらためて知る
忘れていたかのように驚きながら
闇の深さに落ち着く

間隙をぬって
私たちは進む
より深く澄んだ闇へと


☆☆☆

天気が急に変わったので
私は窓をあけました
さっきまでの青空が
いつのまにか灰色の雲におおわれていました
風も強く
雲はみるみるうちに形を変えていきます
その雲の動きをみていたら
次に恋をしたら
楽しいつき合いをしようと思いました
楽しくないのはダメだと思う
それから
好きでもないのにつきあうのも

今日は
この雲を見て
強い風にあたり
頭の中の空気を入れ替えます
だから風は強いほうがいいです

☆☆☆

恋が目の前にないとき
恋をするのはむずかしいことだと思う
どんなふうに恋を
人はしてたかなと思う

恋をしてしまったとき
恋をさけるのはむずかしいと思う
広い野原のまん中で
夕立をさけるのがむずかしいように
走って逃げて
逃げても遅い

☆☆☆

あなたが私をあいさなくなったからといって
あなたを責めたりはしない

あなたの思いやりがもう感じられないからといって
あなたにそれを求めたりしない

あなたの前に私は無力だ
旅だつあなたにさようなら

☆☆☆

やろうとしていることが正しいのだと
思わなければ
百もの迷いもわいてくる

やろうとしていることが正しいのだと
思う心が
百もの山を越えさせる


銀色夏生さん_b0116327_20462960.jpg

by ihatov12 | 2007-08-15 21:55 | お気に入り